現実逃避としてのアイデンティティ

知り合いに、とある外国(A国)の輸入品を販売している女性がいる。

若い頃ホームステイしていたことがあるそうで、彼女はもちろんA国が大好き。

それはいいけど、何かと「A国ではそんなことしない」と周りの行動を否定する。

そして誰かがA国について少しでもネガティブなことを言うと「あなたはA国を知らない」と言う。

ネガティブでなくても誰かがA国について彼女の知らないことを言うと、「それたぶん間違いですよ」と言う。


自分のことも「私はA国人気質なので」とよく言っている。
苦笑いで済ませている人がほとんどだけど、彼女を嫌う人もいる。

そもそも彼女は癇のきつい人で、言い争いになったら怒鳴ったり泣き喚いたりする。

だから友達も少ないのではと思うけど、本人曰く、A国人の友達がいっぱいいるんだって。

「取引先を全部友達にカウントしてるんじゃないか」などと厳しい事を言う人もいるけど、そうなのかも。

だって「友達の写真」と言って見せられるのが全部取引先だし。

そりゃ、取引先が友達じゃないとは限らないけどね。
でもああいうのって、日常生活で得られないもの
が外国では得られたと信じ込む幻想なんじゃないかなと言う気がする。

今、本格的にA国で暮らしてみたら彼女は「A国は変わってしまった」と言うだろうと予測する人もいて、なんとなく納得してしまう…。

Comments are closed.